本連載の16回目にご登場いただくのは、弐萬圓堂 西青森店で店長を務めている鳥谷部 匡晃さん。鳥谷部さんは約14年間西青森店の店長を務めてきました。生まれ育った土地でメガネ販売を通じて数多くの人の視生活を支え続ける鳥谷部さんは、何を大切にしながら仕事に向き合っているのか、インタビューに応じていただきました。
PROFILE
鳥谷部 匡晃 さん
MASAAKI TORIYABE
アコール 弐萬圓堂 西青森店 店長
青森県出身。1999年に入社し、1年間青森観光通り店に勤めたのちに、現在勤務している店舗である西青森店のオープニングスタッフに抜擢。県内各地のさまざまな場所に訪問販売へ赴きながら、メガネのメンテナンスや販売に携わった経験を持つ。
悩みを抱えている人に限りなく寄り添う。
メガネが持つ可能性を閉ざさない。
中学生のころからメガネをかけており、メガネ生活が長い鳥谷部さん。極端に目が悪かったわけではないが、自分の生活を豊かにするためのものとして当時から魅力を感じており、メガネがどうやって作られているのかにも興味があったと話してくれた。
「私自身、メガネをたくさん集めたりすることや、今もっとも流行っている商品を追うことが好きなわけではなくて。今ではメガネに魅力を感じているというより、誰かのためになるモノを売ることに魅力を感じています。その商品がたまたまメガネだった、ということに近いかもしれません」
弐萬圓堂では昔、東北地方を中心にメガネの訪問販売を実施していた。自分がかつて通っていた母校の職員室へ販売に出向いていた鳥谷部さんは、たくさんの人に「あなたはメガネの販売に向いている」と声をかけられていたそうだ。
「接客をするとき、『無理です』『できません』といった言葉は、安易に使わないようにしています。私がまだ新人の頃、お客さまに『そういったメガネを作ることは無理です』とストレートに伝えてしまい、大きなショックを与えてしまったことがあったんです。視力に関することは、お客さまの身体能力に関わる非常にセンシティブなことだと気づいて。それからは、例え完全に希望通りのメガネを作ることが難しくても、どうすればより快適な生活が送れるのか、どこまでなら見えるようになるのかを提案するように心がけています」
鳥谷部さんが周りの人にメガネ販売が天職だといわれる理由は、お客さまの生活に向き合う真摯な姿勢なのだろう。お客さまの生活の中に眠る可能性を、メガネという道具を使って引き出す鳥谷部さんの仕事ぶりを信頼している人は数多い。
顔の真ん中にあるからこそ、印象を左右する。
実用性も含めてトータルで自分に馴染むメガネが一番いい。
「フレームを提案することが一番好きなんです」
その理由は何なのか、鳥谷部さんに尋ねた。
「メガネは、視力をサポートする側面を持っています。ついつい、自分にあった度数のレンズを選ぶことが最も重要かと思われてしまいますが、決してそうではありません。自分の顔の形や生活スタイルにあったフレームを選ぶことが大切なのです。
自分に合ってないフレームでメガネを身に着けていると、かけていると痛みを感じたり綺麗に見えなかったりするだけでなく、顔全体が締まらない印象になってしまいます。メガネは、顔の真ん中に着けるものです。不思議なことに、メガネが最高に似合っていれば、身に着けている洋服やアクセサリーまでもが似合って見えます。メガネは視力をサポートする一方で、人の印象を左右する側面も持つということです。そういった道具を提案できることに、大きなやりがいを感じています」
顔の形や用途に合ったフレームを、お客さまからヒアリングした情報をもとに選ぶことが、最も大切なことだと教えてくれた。視力の機能的なサポートだけでなく、かけ心地や人から見たときの印象も含めて自分に馴染むメガネが、最もよいメガネだと鳥谷部さんは語る。
確かな知識に基づいた接客を積み重ねて
より多くの人に弐萬圓堂を見つけてもらいたい。
そんな鳥谷部さんに、今後挑戦していきたいことを訊いてみた。

「メガネは不思議で、陳列する場所を少し変えるだけで大幅に売れ行きが良くなることもあります。新しい商品がどんどんと出てくるため、知識も含めてアップデートが必要なことはもちろんですが、お客さまの選ぶ基準や視線も変わりゆくものです。商品に関する知識ももちろんですが、お客さまと商品の相性やその傾向など、長年接客することで得た知識を活かした店づくりにより一層力を入れていきたいです。そういったことを積み重ねて、より多くの方に弐萬圓堂を見つけてもらえればと思っています」
鳥谷部さんの作ったメガネがよいものだったかどうかは、お客さまに渡した瞬間の表情でよくわかると教えてくれた。自分の身体の一部になる道具だからこそ、お客さまもありのままの評価をしてくれる。
「次も来店してくれるかどうかが、僕たちにとっての通信簿。僕たちの接客がよければまた調整に来てくださりますし、そうでなければ次の来店はありません。メガネ販売は販売した日がゴールではなく、お客さまと私たちの関係性がスタートする日なのです」
TORIYABE'S CHOICE

X WIRE(エクスワイヤ)
特許を取得した技術が抜群のかけ心地を支える
チタンを使用したワイヤー素材が使われているメガネ。特許を取得した技術に支えられており、フレーム部分は非常にしなやかであることが特徴。「たまらないかけ心地です。まさにご褒美のようなメガネです」と、鳥谷部さんはにこやかにおすすめしてくれた。
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