KIZUNA 2026 / 05 / 27
KHDグループの仕事人たち

vol.13

橋本 彩花

ユー・シー・エス 修理・プロメンテ部 第3修理グループ

キタムラ・ホールディングス グループには、その道を究めた「プロフェッショナル」が数多く所属しています。カメラ・時計修理の名工からプリント&印刷のエキスパート、メガネ販売の専門家、商品企画、デザイナーまで。フォト&ライフ・カンパニーにおけるプロの仕事に迫る連載記事です。

本連載の13回目にご登場いただくのは、ユー・シー・エス(以下、U.C.S)でデジタルカメラ修理技師として活躍している橋本 彩花さん。社内で前例の無いカメラ修理にも果敢に挑み、熱心に勉強を積み重ねることで修理技術を体得しながら、活躍できる分野を増やしているとのこと。そんな橋本さんは、なぜこの仕事を選び、どんな想いで取り組んでいるのか、語っていただきました。

PROFILE

橋本 彩花さん(人物画像)

橋本 彩花 さん

AYAKA HASHIMOTO

ネイリストやエステティシャンなど、異業種を経験したのちに株式会社ユー・シー・エスに入社。入社後は約4年間プロメンテを担当。丁寧ながらも迅速な作業でその技術を買われ、昨年より修理部門へ異動。現在は、コンパクトデジタルカメラを中心に修理に携わっている。

納期と戦いながら、できるだけカメラをいい状態に。
細かいけれど身体を張った仕事。

まったくの異業種から、カメラ修理の世界に飛び込んだ橋本さん。もともと手先を使う細やかな作業を得意としていたこともあり、カメラ修理の仕事を選んだそうだ。入社後、実際に業務を進めていくうちに、想像以上に細かな作業が多いことに驚いたと話してくれた。

「修理中は、操作を誤れば感電することもあります。実際、何度か感電して工場内に私の悲鳴が鳴り響いたこともあるんです。細かい作業ですが、身体を張る仕事だと思います」

感電と聞いて驚く人も多いだろうが、フラッシュ内蔵型カメラを修理する者は誰もが通る道だ。そんな初心者の頃の失敗談も照れくさそうに笑いながら話してくれたが、そう話す顔からは橋本さんのカメラ修理へのある種の覚悟のようなものが感じられた。 

「送られてきたカメラについて、何が不具合を起こしているのか原因を特定しますが、どこを探しても見つからないこともあります。そうなれば、一台のカメラを直すために何日間もかかりっきりになることも。納期が迫ってくる中、原因がわからない日々が続くと、そのカメラが夢に出てくることもあるんです。それでも、お客さまが預けてくれた大切なカメラはできるだけいい状態でお返しするために、諦めるわけにはいきません」

入社前まではほとんどカメラに触れたことがなかったため、修理を担当する部門に異動したタイミングで、社外研修などにも通ったこともあると教えてくれた。専門用語や英語が並んだ修理マニュアルにも、根気強く向き合ったそうだ。

修理は根性が勝負だから、
ひとりで心が折れそうなときは声を掛け合って。

橋本さんが、修理の仕事に向き合い続けられる理由は何なのだろうか。

「修理は根性が勝負です。原因が特定できるまで、カメラを分解しては組み立てて、という作業を延々と繰り返していきます。ただ、ずっと机に向かってその作業を繰り返していると、焦りや不安に襲われます。正直、心が折れそうになったこともありました。それでも、諦めずに頑張れたのは、隣のデスクで私と同じように悩みながらも一生懸命カメラ修理に向き合う仲間たちの存在に支えられたからです。修理は孤独との戦いのように思われますが、私はチーム戦だと思っています。隣の人が落ち込んでいれば声をかけてあげたいし、励ましたいです」

バイタリティにあふれる一面を持ちながらも、周りで働く仲間たちや職場の空気を大切にしている橋本さんは、周囲の人への気配りを忘れない。根気強くカメラや修理に向き合うからこそ、その周りで働く仲間を大切にしていた。彼女がたくさんの人から信頼されているのは、丁寧で迅速な修理ももちろんだが、そういった思いやり深い人柄も関係しているのだろう。

「修理しているのは機械だけど、それを直しているのは人です。一緒に机を並べて働いていれば、その人がどんな人かだんだんとわかってきます。同じ時間を共有しているからこそ、助け合ったり、時には切磋琢磨しあいながら働いていきたいな、と思います」

自分が修理やメンテに関わったカメラを旅行先でも探してしまう。
少しでもそんなカメラを増やせるように。

そんな橋本さんに、今後挑戦していきたいことを訊いてみた。

「実は、最近ハマっていることがあって。旅行に行ったとき、一番近いカメラのキタムラに立ち寄ることです。もちろん、都内に出かけたとき、新宿 北村写真機店のように大きなカメラ店に立ち寄ることもあるのですが、旅行先で自分の働いている会社のお店に立ち寄れることって意外とないから、ものすごく新鮮なんです。他の企業で働いていたとき、そんなことは叶いませんでしたから。そこに、自分が修理やメンテナンスに関わったカメラがあれば、もっとテンションがあがるだろうなって。まだ出会えたことはないんですけどね」

橋本さんが修理を手掛けているデジタルカメラは、日々飛躍的な技術進歩を遂げており、その都度に勉強や知識のアップデートが必要だ。それでも、カメラ修理に向き合い続ける橋本さんは根気強く、その理由も明るかった。

「いつか、自分が修理したカメラに旅行先で出会ってみたいんです。そのためにも、修理できる機種をどんどん増やしていきたいと思っています」

HASHIMOTO'S CHOICE

コダック Charmera

ストラップ感覚で気軽に身に着けていられる相棒

もともとガチャガチャが大好きな橋本さんが、「レアものを当てたい!」という理由から購入したカメラ。使ってみると、ストラップのように気軽に身に着けて持ち歩ける上、レトロな写りが可愛くてお気に入りだと教えてくれた。遊びに行ったときに友達を撮ったり、旅行先で景色を撮影したりと、活躍シーンは多数あるとのこと。

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