「推しフォトスポット」はキタムラ・ホールディングス グループ従業員が推薦する全国各地の撮影地をご紹介。絶景や季節の風景と撮影ポイントを掲載。撮影計画にぜひお役立てください。
川越フォトさんぽ ~Z fcと歩く小江戸~
キタムラ 菊地 彩実
今回は、歴史情緒あふれる「小江戸・川越」で撮影してきたフォトスポットをご紹介します。コンパクトなエリアに見どころが集まっていて、短時間でもさまざまな雰囲気の写真を楽しめるのが魅力です。
川越のシンボルとして知られる「時の鐘」は、江戸時代初頭から親しまれてきた鐘つき堂です。現在のものは火災後に再建された4代目とのことで、長い歴史を感じられるスポットでした。今回は朝の時間帯に訪れたため人も少なく、周囲の蔵造りの建物とともに落ち着いた雰囲気で撮影することができました。やわらかい朝の光と影が印象的で、どこかレトロな一枚に仕上がったのもお気に入りです。
最寄り駅からバスを降りるとすぐに広がる一番街の街並みは、黒を基調とした重厚感ある建物や、景観に合わせた和風の看板が並び、歩くだけでタイムスリップしたような気分を味わえます。どこを切り取っても絵になるため、撮影していてとても楽しいエリアでした。さらに足を延ばして訪れた菓子屋横丁では、昔ながらの駄菓子屋や食べ歩きスイーツのお店が軒を連ね、昭和レトロな可愛らしさとどこか懐かしさを感じる雰囲気が広がっていました。
訪れたのが3月末だったこともあり、新河岸川沿いでは桜が見頃を迎えていました。川沿いに広がる桜並木は、まるで桜に包まれているような感覚で、春らしい美しい風景を楽しめます。舟に乗ることもできるようで、もし乗れていたら桜のトンネルの中を進むような写真が撮れたのでは…と少し悔しい気持ちもあります。また、川沿いにはカメラを持った方も多く、さまざまな機材を見ることができたのも個人的に楽しいポイントでした。
川越は「小江戸」と呼ばれる通り、歴史的な街並みが徒歩圏内にまとまっており、効率よくさまざまなロケーションを楽しめます。石畳や土壁、木造建築など“和”の質感が多く、モノクロやフィルム風の表現とも相性が良さそうだと感じました。また、建物の高さが比較的低いため自然光が入りやすく、カメラ初心者でも雰囲気のある写真が撮りやすい印象です。
一方で、メイン通りや路地は道幅が狭く、人通りも多いため自由に動きづらい場面もありました。そのため、見上げや見下ろしなど構図に変化をつけたり、横構図だけでなく縦構図を取り入れることでバリエーションを出す工夫が必要だと感じました。人を入れた写真も魅力的ですが、街並みの雰囲気をしっかり残したい場合は、朝や夕方など人の少ない時間帯を狙うのもおすすめです。また、建物に囲まれて暗くなりやすいため、ISOを上げる、もしくは明るいレンズを使用するなどの工夫も必要でした。
今回使用した「Z fc」は私にとって初めてのカメラです。まだ慣れていない部分もありますが、今回の撮影を通してカメラの楽しさを改めて実感しました。和の雰囲気が好きなので、次は日本の原風景が色濃く残る飛騨高山などにも足を運んでみたいと思っています。

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