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KIZUNA 〉2026 / 09 / 30
KIZUNA NEWS

鮮やかさを、すべての人へ。しまうまプリント「オリジナルプリント」誕生の裏側

長年、写真プリントの代名詞として親しまれてきた「銀塩写真」。しかし近年、世界的な原材料コストの高騰や製造工程における廃液処理など、環境面での課題が写真業界全体に広がっています。そんな変革期の中で、しまうまプリントが新たな挑戦に踏み出しました。2026年9月4日(金)から、銀塩写真の魅力を尊重しながらも、デジタル印刷ならではの鮮やかさを追求した「オリジナルプリント」の提供を開始しました。開発の舞台裏と、グループの仲間へ届けたい情熱をしまうまプリント 生産技術部 米岡 鉄也さんにうかがいました。

写真の「これから」を見つめて 

——なぜ今、新しいプリント技術の開発に踏み切ったのでしょうか 

米岡
しまうまプリントの強みは、高品質な写真をリーズナブルにお届けすることです。ですが、銀塩写真のコストが年々上がり続ける中、これまで通りの価格で提供し続けることが難しくなりつつありました。また、ヨーロッパなどを中心に、廃液処理をはじめとした環境面での要求も高まっており、銀塩写真を取り巻く環境は変化しています。

——これまでのデジタルプリントをさらに進化させようと考えられた理由を教えてください

米岡
2年ほど前にNEWデジタルプリントとして提供を開始しましたが、私たちは「現状の品質にとどまらず、お客さまの期待を超える美しさを追求したい」と考え続けていました。しまうまらしいリーズナブルな価格を守りながら、手にとったときの感動や写真としての満足度をさらに引き上げる。その理想を追って新しい開発を続けています。

「写真じゃない」からの脱却 

——開発にあたって、どのような壁がありましたか 

米岡
初期段階では「銀塩と比べて暗い」「光沢感が足りない」「これは写真じゃない」といった厳しい声が届くこともありました。銀塩写真には独特のしっとりとした発色があります。一方でデジタル印刷は、紙の白色度やツヤ感、インクの乗り方で印象が大きく変わります。コストを意識しすぎるあまり、初期の試作では紙の白さが足りず、全体的に暗く見えてしまっていたんです。そのため原点に立ち返り、より白色度の高い用紙銘柄へと変更し、写真表面のツヤ感を出す塗工プロセスを一から見直しました。さらに、1枚1枚の画像を最適に解析する補正エンジンも導入しています。

——発色や見え方で、特にこだわったポイントを教えてください

米岡
スマホの画面で見たときの「記憶の鮮やかさ」です。いま多くのお客さまはスマホで日常の写真を撮影されています。銀塩写真の画質に無理に近づけるのではなく、スマホの画面で見たような明るい鮮やかさや、空の青・いちごの赤といった記憶の中の美しさをそのまま手元に届けるプリントを目指しました。 

左:オリジナルプリント 右:銀塩プリント

名称に込めた「新しい標準」の決意 

——サービス名も「NEWデジタルプリント」から「オリジナルプリント」へ一新されましたね

米岡
「デジタル」という言葉を前面に出すと、どこか「銀塩写真の廉価版」という印象を持たれてしまうことがありました。ですが私たちは、これを特殊な印刷手法ではなく、これからの写真プリントにおける「新しいスタンダード(オリジナル)」に育てていきたい。その覚悟を込めて、この名前を選びました。
用紙の白色度が上がったことで光と影のコントラストが大きく改善し、暗かった部分もくっきりと鮮やかに表現できるようになりました。「これなら自信を持ってお届けできる」と思える品質に仕上がったと感じています。 

——スマートフォン時代において、プリント写真の役割をどう考えていますか 

米岡
スマホで誰もが気軽に写真を撮れる時代だからこそ、その中から大切な一枚をプリントして手元に残す価値は、これからも変わらないと思っています。そのためには、日常の中で気兼ねなく注文できる「しまうまらしいリーズナブルな価格」を守り続けることが不可欠です。オリジナルプリントを通じて、何気ない日常の一枚から人生の大切な瞬間まで、「プリントして残して良かった」と思ってもらえる写真を、一人でも多くのお客さまに届けたいと考えています。

——最後に、グループの仲間へメッセージをお願いします

米岡
銀塩写真は、長年にわたって写真プリントのスタンダードであり、多くの人の大切な思い出を支えてきました。今回のオリジナルプリントは、銀塩写真に取って代わることを簡単に目指すものではなく、その品質や表現力をリスペクトしながら、デジタル印刷だからこそ実現できる可能性に挑戦するものです。

カメラのキタムラやスタジオマリオをはじめ、グループ内には毎日お客さまの大切な「思い出」と向き合っている写真のプロがたくさんいるので、ぜひ一度、このオリジナルプリントを手に取ってみてもらいたいです。「銀塩と比べてどう感じるか」「どこを改善すればもっと良くなるか」、ぜひ忌憚のない声を聞かせてください。今回のオリジナルプリントが完成形だとは思っていません。グループのみなさんの声と一緒に、より良い写真プリントへと育てていきたいと思っています。

しまうまプリント 鹿児島ラボでのオリジナルプリント製造工程写真ギャラリー

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