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KIZUNA 〉2026 / 10 / 07
KIZUNA NEWS

大切なものを未来へ継ぐ。ユー・シー・エスからツギリペアワークスへ、新たな一歩

リペアを、継ぎへ。 ― ツギリペアワークス始動 ―

キタムラ・ホールディングス グループの修理専門会社、株式会社ユー・シー・エス(以下、U.C.S)は、2026年10月1日(木)より「株式会社ツギリペアワークス(TSUGI REPAIR WORKS)」へ社名を変更しました。
長年培ってきたカメラ修理の技術と、大切なものに込められた想いを、次の時代へ「継ぐ」ために。なぜ今、社名を変えるのか。そして、新しい名前にはどんな想いが込められているのか。社名変更の背景と、ツギリペアワークスが目指すこれからについてご紹介します。

ツギリペアサービス

なぜ今、社名を変えるのか

U.C.Sは、長年にわたりカメラ修理の専門会社として技術を磨き、キタムラ・ホールディングス グループの修理事業を支えてきました。近年では、中古カメラをはじめとするリユース事業の拡大とともに、U.C.Sの技術が活躍する場も広がっています。
一方、国内の新品カメラ市場は大きな成長が見込みづらく、デジタル製品の耐久性向上などによって修理を取り巻く環境も変化しています。
これからも成長を続けていくためには、これまで培ってきたカメラ修理の技術を大切にしながら、その可能性をさらに広げていくことが必要です。

そこでU.C.Sは、これからどんな会社を目指すのかを改めて見つめ直し、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定とともに、社名やロゴを一新することを決めました。
なぜ今、社名を変えるのか。そして、新しい社名にはどのような想いが込められているのか。ツギリペアワークス 経営戦略室 室長の大島 涼さんにうかがいました。

――今回社名を変更することになった背景から教えてください

大きくは二つあります。
一つは、会社としての「軸」が必要になったことです。U.C.Sはこの数年で修理の受託量も人員も増え、リユース事業を支える役割まで担うようになりました。組織が大きくなるほど、一人ひとりが日々の業務に集中するあまり、自分たちが何のために働いているのかが見えづらくなります。だからこそ、全員が同じ方向を向くための言葉が要る。そう考えました。

もう一つは、市場環境の変化です。カメラが数多く売れていく時代ではなくなり、製品そのものも簡単には壊れなくなり、修理頻度も減ってきています。これまでと同じやり方の延長線上に、これまでと同じ成長はありません。一方で、世界では「修理する権利」をはじめ、直して長く使うことを良しとする流れが確実に広がっています。中古市場では「Used in Japan」という言葉に価値が生まれている。つまり、私たちが積み上げてきた技術が世界で評価される土壌が、いままさに整いつつあります。
守るべき技術を守りながら、新しい領域へ、そして海外へ。その挑戦を始めるにあたって、まず自分たちの名前から変えようと決めました。

ツギリペアサービス_大島さん
経営戦略室 室長 大島さん

――社名変更を通じて、今後どのような会社へ変えていきたいと考えていますか?

目指しているのは、世界に誇れる「リペアの技術者集団」です。
私たちは自分たちの仕事を、あえて「修理」ではなく「リペア」と呼ぶことにしました。壊れたものを元に戻すだけが私たちの仕事ではないからです。メンテナンス、オーバーホール、チューンナップ、カスタマイズ。壊れる前から手を入れて、より長く、より愛着を持って使えるモノへと高めていく。そこまで含めて「リペア」だと定義しました。
そして扱う領域も、カメラだけにとどまらない可能性があります。時計や楽器など、愛着が生まれ、直してでも使い続けたいと思われるモノには、同じ価値があるはずです。もちろん、これから数年の主軸はカメラです。ここで培った技術と信頼があってこその広がりですから、そこは絶対に外しません。
加えて、技術の継承も本気で取り組むべき課題です。技術者の高齢化によって、日本の修理品質を支えてきた技術や機材が消えかけています。一度途絶えれば二度と戻りません。その一方で、手に職をつけたいと考える若い人は増えている。この二つをつなぐことも、私たちの役割だと考えています。

――その想いを形にしたのが「ツギリペアワークス」という新しい社名なのですね。どのような想いが込められているのでしょうか?

「ツギ」は、私たちの思想そのものです。
「次(Next)」であり、「継ぐ」でもある。技術を、想いを、そして大切なモノを次の世代へ継いでいく。さらに、割れた器を漆と金で繕い、前より美しく蘇らせる「金継ぎ」の連想もあります。傷を隠さず、むしろ価値に変えるという金継ぎの考え方は、私たちが目指すリペアの姿と重なります。日本らしさを一言で伝えられる言葉でもありました。
「リペアワークス」は、私たちの専門性と、職人の仕事場という意味を込めています。ワークスには「工房」の響きがあり、技術者集団であることを素直に表せる言葉です。
こうして生まれたのが「ツギリペアワークス」です。

ツギリペアサービス
インタビューでは、終始和やかな雰囲気でお話しくださった大島さん

――社名には「CAMERA」を入れず、ショルダーコピーで「CAMERA SPECIALISTS TOKYO.」と表現したのはなぜですか?

役割を分けて設計したからです。
社名の「ツギ」がブランドの思想を、「ワークス」が専門性と技術者集団であることを表します。そこにショルダーコピーの「CAMERA SPECIALISTS TOKYO.」を組み合わせることで、国内外の方に「カメラ修理・メンテナンスの専門ブランドである」ことが一目で伝わる。この三段構えです。
現在の軸は間違いなくカメラ修理ですから、専門性は明確に打ち出すべきだと考えました。ただ、それを社名そのものに入れてしまうと、将来カメラ以外の領域へ進むときに社名を変えざるを得なくなります。社名変更は、社員にとってもお客さまにとっても大きな出来事です。何度も繰り返すものではありません。
また「TOKYO」を入れたのは、海外のお客をさま意識してのことです。海外では、どこの誰が直しているのかが信頼に直結します。日本のカメラ専門家が直している。それが伝わる形にしました。
社名で思想を語り、ショルダーコピーで現在地を語る。将来の広がりと、いまの強み。その両方を同時に持たせるための設計です。

ツギリペアサービス
左:代表取締役社長 中島さん 右:経営戦略室 室長 大島さん

新しいMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)

社名変更にあわせて、これから大切にする考え方をミッション・ビジョン・バリューとして定めました

Mission:Repair what matters
大切なものを、リペアで守り継ぐ。 

モノだけでなく、そこに宿る価値や想いまで。大切なものを未来へつないでいくことが、私たちの使命です。

Vision:Repaired in Japan
日本のリペアを、世界の安心と憧れに。

日本ならではの技術と丁寧な仕事で、世界から信頼され、憧れられるリペアを目指します。

Values:Repair with Pride
日々の仕事が誇りを育み、リペアを高める。

一人ひとりが仕事に誇りを持ち、技術を磨き続ける。その積み重ねが、リペアの価値を高めていくと考えています。


最後に

代表取締役社長 中島 一憲さんから、10月1日(木)から新しいスタートを迎えた社員や、キタムラ・ホールディングス グループのみなさんへメッセージをいただきました。

私自身、昔から気に入ったものを直して使い続けることに喜びを感じてきました。カメラ、時計、ブーツ、衣服、バイク、家具。修理して手元に戻ってきたときの高揚感は格別です。修理とは、壊れたものを元に戻す作業ではありません。失われるはずだった時間や思い出を守り、往年の輝きを取り戻す仕事だと考えています。

これから私たちは、「修理」の先へ進みます。カメラのキタムラとともに歩んできた私たちだからこそ、数多くの修理と向き合い、技術開発や部品の内製にも挑むことができます。オーバーホールや性能を高めるご提案も行い、海外のお客さまにもお応えしていきたい。
社名は変わりますが、一台一台と向き合う姿勢は変わりません。日々の仕事に誇りを持ち、技術を磨き続けてくれている社員のみなさん、そして支えてくださるグループのみなさんとともに、私たちだからこそ実現できるリペアの品質と喜びを、日本から世界中へ届けていきます。


名前は変わっても、受け継いできた技術と想いは変わらない。
その大切なものを次の時代へ「継ぐ」ために――。ツギリペアワークスの新たな一歩が始まりました。

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