KIZUNA 2025 / 12 / 10
推しフォトスポット

栃木県栃木市

冬の太平山で狙う“空気の透明感”

「推しフォトスポット」はキタムラ・ホールディングス グループ従業員が推薦する全国各地の撮影地をご紹介。絶景や季節の風景と撮影ポイントを掲載。撮影計画にぜひお役立てください。

富士山と街のコントラストを楽しむ冬撮影

ラボ生産 川名 恒太

川名さん作品_栃木県栃木市「大平山」
使用機材:ソニー α77
レンズ:DT 16-50mm F2.8 SSM / 70-300mm F4.5-5.6 G SSM

この地域は、もともと営業担当として訪れていました。
ある日、担当していた写真館の代表の方から写真好きの同級生を紹介していただき、一気に意気投合。そこから人の輪が広がり、気づけば私自身がこの地域の魅力にすっかり惚れ込んでいました。
担当を外れた今でも通い続けているのは「太平山」が私にとって特別な場所だからです。自分の考えを整理したいとき、節目を迎えるときなど、必ずここに立ち寄ります。

栃木県南部に位置する太平山からの景色は、かつて上杉 謙信も眺めたと伝わる場所。冬は群馬方面からの空っ風で空気が乾燥し、夏では見られないほど澄んだ遠景を望むことができます。

秩父方面に目を向けると200km以上先に富士山が姿を見せ、山頂の雪煙が見える日もあります。特に夕暮れ時、眼下の栃木・佐野の街のざわめきを感じつつ、その向こうで静かに佇む富士山を眺めていると、心がすっと洗われていくようです。
逆に東京方面を向くと、まったく違う表情が広がります。放射冷却が強い朝には、人の熱気が集まる東京方面だけが地霧に包まれ、その奥に「摩天楼」のような都会のシルエットが浮かび上がります。

太平山はただ景色が美しいだけでなく、訪れるたびに新しい発見や出会いをくれる場所です。その素敵な場所での撮影を楽しむために私が意識していることや、現地ならではのポイントを少しだけ紹介します。

とにかく「寒く」「乾燥」していますので、防寒具と保湿ケア用品は必須です。私自身、撮影に夢中になりすぎないことを心がけ、撮影欲を少し抑えて早めに車に戻り、熱々の缶コーヒーで体を温めながら、次回のイメージを頭の中で膨らませています(笑)。
通い続けていると、地元の方から声をかけていただく機会もあり、ネットでは得られない情報や魅力的な撮影スポットを教えていただきます。この機会が、この地のさらなる魅力に触れるきっかけにもなっています。

これからも栃木県南部(両毛地域)の魅力を写真に収めていきたいと思います。

川名さん作品_栃木県「大平山」

川名さん作品_栃木県「大平山」

川名さん作品_栃木県「大平山」を撮影に訪れた車内より

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