「推しフォトスポット」はキタムラ・ホールディングス グループ従業員が推薦する全国各地の撮影地をご紹介。絶景や季節の風景と撮影ポイントを掲載。撮影計画にぜひお役立てください。
半面山からの眺め。小さな列車を探して
カメラのキタムラ 榎本 淳さん

使用機材:ニコン D500
使用レンズ:ニコン AF-S80-400/4.5-5.6G
私にとって思い出深い場所でもある富良野市の半面山を紹介します。
山部(やまべ)の登山口から登り始めると、約1時間半で展望台に到着します。ここからは「北の国から」の舞台として知られる布部(ぬのべ)方面の街並みを望むことができます。さらに2時間ほど登ると頂上に到着し、山部・布部の街並みや十勝岳連峰を一望できます。
私は芦別岳まで登ったことはありませんが、体力に余裕のある方は半面山からさらに1時間半ほど先の芦別岳まで挑戦してみるのも良いでしょう。芦別岳登山道(新道コース)は整備が行き届いており、危険な急斜面も少なく比較的登りやすい道です。ただし、芦別岳まで行かずとも半面山からの眺めは十分に魅力的で景色を楽しみたい方にはおすすめです。
実はこの山には、私にとって特別な思い出があります。
かつてJR根室本線が走っていた頃、列車を撮影するために何度も登っていました。しかし、2024年3月31日(日)に富良野-新得間が廃止されてからは、その機会もなくなってしまいました。
廃止直前の2024年3月27日(水)。この日も撮影のために車中泊をしていたのですが、夜中の2時に目が覚めました。眠れなかったため「これはチャンスかもしれない」と思い立ち、おでこにライトをつけて、スノーシューを履いて真っ暗な登山道を登り始めました。朝6時前に走る始発の回送列車を頂上から撮影することを目指しましたが残念ながら間に合わず、中腹で撮影することに。それでも朝焼けの光に照らされ、印象的な一枚を撮ることができました。
半面山の撮影におすすめの時期は、水田に水が張られる5月中旬や、紅葉が美しい10月下旬です。ただし、どちらの季節も山頂付近には雪が残っている場合があるため注意が必要です。今回掲載している写真はいずれも列車を入れた画角で撮影しています。よく見ると小さく列車が写っているので、探してみてください。
3時間以上かかる登山となるため、登山靴やレインウェアに加え、季節によっては防寒着やスノーシューも必要です。また、熊やダニへの対策も忘れないようにしてください。
使用機材:ニコン Z6Ⅱ
使用レンズ:ニコン Z70-200/2.8S

使用機材:ニコン Z6Ⅱ
使用レンズ:ニコン Z70-200/2.8S
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