「推しフォトスポット」はキタムラ・ホールディングス グループ従業員が推薦する全国各地の撮影地をご紹介。絶景や季節の風景と撮影ポイントを掲載。撮影計画にぜひお役立てください。
普段見慣れた街並みを特別に見せる一枚に。
しまうまプリント 西山 廉さん

使用レンズ:シグマ 45mm F2.8 DG DN | Contemporar
神田川は東京都を流れる一級河川で、三鷹市の井の頭池を水源とし、隅田川に合流します。全長は約24.6kmあり、都内の中小河川の中では最大規模の流域面積を持っています。
都心を歩いているとさまざまな場所で姿を見せる神田川。特に杉並区〜中野区〜新宿区にかけては、街並みの変化とともに多彩な風景が楽しめるスポットです。とくに夕方の神田川沿いは、沈みゆく太陽が街をオレンジ色に染め、普段見慣れた風景を劇的に変えてくれます。刻々と表情を変える空を背景に、街並みのシルエットを撮影するのもおすすめです。
遠くへ出かけるだけが写真撮影ではないと思っています。普段歩くような場所でも、視点を変えて見つめ直すと、意外な発見があるものです。
歌謡曲でも有名な神田川は、都心で暮らす・働く人にとってはとても身近な存在です。一見すると日常に埋もれがちな風景ですが、時間帯や光の変化、立ち位置を少し変えるだけで驚くほど表情を変える写真が撮れます。
私自身、子どもの頃にこの近くに住んでいたことがあり、大人になってからも多くの出来事があった思い出深い場所です。
私は写真家としても活動をしています。その中で大切にしているのが、アンリ・カルティエ=ブレッソンの「見ることからすべてがはじまる」という言葉です。遠くへ行き、はじめての土地に出会うことも素敵ですが、何よりも大切なのは、目の前の風景や一瞬をしっかりと“見る”ことだと思います。
神田川のように身近な風景を自分の視点でどう切り取るか。日常の中だからこそ個性的な視点が生まれる、そんな写真の楽しみ方もあるのではないでしょうか。
おすすめは、いろんな時間帯に散歩してみること。特に早朝は空気が澄み、普段見られない光が差し込むこともあります。9月は日の出が5時台と少し早いですが、できればその少し前から撮影を始めると面白い光景に出会えるかもしれません。
なお、何を撮るかポイントを明確に決めておくのも大切。身近な場所はどうしても写真が散漫になりがちなので、テーマを絞ると構図にメリハリが出てきます。とはいえ難しい話は置いといて、機材はコンパクトなもの1つに絞って、代わりに美味しいコーヒーやお気に入りのおやつを持って出かける方がきっといい写真が撮れるはずです。楽しむことが一番です!
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