
最近では小学校の授業でも取り上げられる「Sustainability(サステナビリティ)」。キタムラ・ホールディングス グループで一番サステナについて想いを馳せている(?)サステナ担当Kが、グループのSDGsへの対応やカーボンニュートラルなど環境問題への取り組みについてその想いを語ります。
古代ギリシャの哲学者タレスは、万物の根源(アルケー)は「水」であるといった。
紀元前620年頃現トルコ、ミテトス生まれ。
古代の「ギリシャ七賢人」の一人であり、“哲学の祖”ともいわれる哲学者 タレス。数学で有名な「タレスの定理」をはじめ、幅広い分野で先駆的な功績を残して哲学や自然科学の基礎を築き、アリストテレスをはじめとする後世の哲学者にも多大な影響を与えた。
タレスにいわせると、万物のアルケーとしての水には、生命や運動をつかさどる神的なものとしての魂が宿っているそうだ。
タレスはなぜ水を万物のアルケーと考えたのだろう。
彼にとって、水とは、どういう存在だったのだろう。
水と聞いてはじめに思い浮かべることは何だろう。
のどの渇きを潤す水。
優しい雨、湧き出る美しい水、清らかな川の流れ、青い海、様々な海洋生物…
生物が生きていく中で欠かすことのできない、水。
やはり万物のアルケーとしての水なくしては、何ごとも成り立たないのかもしれない。
写真のプリントにも水は必要不可欠なものだ。
銀塩プリントの場合は、水と化学薬品と光の反応できれいな色彩が生まれる。
こころに潤いを与える写真をつくるために、我々グループの店舗やラボ(写真印刷工場)で使用された写真現像液の廃液量は、年間約3000tあまり。
3000tの水の量は、学校などにある25mプールでおおよそ7杯分だが、全て回収し、適切な処理をして自然にかえしている。きっと、地球も、笑顔になっているはず。
また、写真現像液の廃液には少量だけれども銀が溶け込んでいるので、その廃液の中から銀を抽出しリサイクルをしている。
鹿児島ラボや高松ラボでは、廃液を加熱し濃度を濃くして銀のリサイクル効率を高め、回収する車両数を減少させるなど環境への配慮も同時に対応し、CO2の排出量を減らしている。
環境にやさしい取り組みで、これもまたきっと、地球が笑顔になっているはず。
しかも、事業の収益に貢献できるので、私たちも笑顔になっている。
美しい景色を守るために、命の営みを絶やさないために、かけがえのない瞬間を大切に残せるように。
水が、生物が生きていく中で欠かすことのできないものであるように、写真もまた、人が生きていくのに欠かせない「思い出」を残すものではないだろうか。
これからも、私たちキタムラ・ホールディングス グループは地球や人の笑顔を増やしていきたいと思っている。
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