
撮った写真をデータで保存するだけでなく、SNSにアップしたりアルバムにまとめたりと、写真を活用している3名にお集まりいただきました。今回は、どのような写真をSNSにアップしているか、SNSのメリットやデメリットをうかがいます。
PROFILE

小林 美千代 さん
MICHIYO KOBAYASHI
ラボネットワーク 販売促進部
10年前からコスプレをはじめ、現在は趣味で自費出版物を制作。作品のストーリーを考えて、セット・衣装・撮影カット・ポーズなどを自らディレクションしている。

山口 りあ さん
RIA YAMAGUCHI
フォトクリエイト プロフォト部
プロカメラマンとしても活動。女性の作品撮りをメインに、モデルさんがどうしたらより綺麗に見えるかを研究している。SNSを通じて被写体を募集することも多い。

若海 萌 さん
MOE WAKAUMI
しまうまプリント 出版グループ
アルバムやポートフォリオの作成、部屋に写真を飾ることが好き。SNSは週に2回程度投稿し、友人に向けた近況報告のために使っている。
みなさんはどのようにSNSを利用されていますか?

若海:投稿するのは主にInstagramで、XとTikTokは見る専門で使っています。TikTokは、行きたい場所を調べたり、本当に惰性で見たりしています。ぼーっと何かを見たいときに見るって感じです。スマホを触ってご飯を食べて寝て、みたいな日もあるくらい、動画を見ることが好きです!
あと、大学時代はBeRealにすっごいハマっていました。BeRealは、1日1回ランダムに来る通知に合わせて2分以内に写真を投稿するSNSアプリなんですけど、いつ通知が来るんだろうというワクワク感や、友人とゲーム性を共有できるのがとても楽しかったです。
大学時代は空き時間も多かったので、通知が来た瞬間に写真を撮って投稿していて、そのとき誰と何をしていたか写真に残します。明らかに寝起き。みたいな写真を投稿している子もいて面白かったです(笑)社会人になって、仕事中に撮るのは良くないなと思い、やめてしまいました。

小林:ちなみに、見る専門のTikTokで良さそうなカフェを見つけたら、実際に行ってTikTokに投稿する、という流れにはならないんですか?

若海:実際に投稿するのは、TikTokでなくInstagramです。インフルエンサー的な活動をしている訳では無いので、「友人と私」みたいな感じで載せたり、ストーリーで「このカフェ行ったよ」と報告したりと、友だちへ共有するために投稿しています。Instagramはサブアカウントも持っていて、作ったご飯とか、くだらない内容を載せています。メインアカウントはフォロワーが1,000人くらいいるんですけど、サブアカウントは、ふざけた投稿も楽しんでくれそうな30人くらいの小規模にしています。
シェアすることで、「わかる!」って共感してくれる人がいたり、毎日は会えない友だちとも気持ちが繋がっている感じがしたりします。久しぶりに会っても、SNSを通してお互いの近況を知っているので話が途切れないのがいいところだと思います!

小林:分かります。私は、Xのアカウントが7個あります(笑)
コスプレの写真はコスプレ用アカウントで共有、自身の近況報告や子どもの写真は鍵付きのプライベートのアカウントに載せています。他にも、誰もフォローしていない壁打ち用のアカウントから、大学時代から続けているアカウント、カフェ巡り用、旅行用、育児用など…それぞれ使い分けています。

山口:7個も!アカウントを間違えてしまったりしませんか?

小林:たまに誤爆するので、指差し確認してから投稿しています(笑)
SNSのデメリットを感じることはありますか?

小林:料理やフィギュアなど、何かを作る過程の動画とかはついつい見入ってしまい、気づいたら1~2時間過ぎていたり、疲れを感じたりするときもあります。でも、リアル以外で繋がりを求めるとなるとSNSの方が効率良いので続けています。
私はXで繋がることが多いんですけど、日常生活の中でコスプレイヤーに出会える機会はほぼありません。コスプレイヤーの方は、周りに活動していることを話していない場合が多いので、SNSを通じて好きなアニメや漫画といった共通の趣味を持つ方と繋がっていると思います。
私も、コスプレイヤーさんをはじめとして、同じゲームやアニメを好きな人たちとSNSを通じて出会っています!私はそのゲームに対しての「好き」をコスプレで表現していますが、イラストや小説、動画や作曲などを作成して「好き」を表現している方もいます。ジャンルは違えど、好きなものの主軸は同じなので共感し合うことができていると感じます。

山口:普段出会えない方と繋がれるのは、SNSの大きなメリットですよね!私は、Instagramの他にThreadsやXも運用していて、Threadsでは撮影会の被写体を募集したのですが、一気に10人応募が来てしまうくらい反響がありました。作例を増やしたく、8月9月はポートレートを撮影させていただける女性を募集しています!文章と写真を交互に載せるようにしたり、心に響くメッセージを書くようにしたりと、結構戦略的に運用しています。Xでは、見る専門のアカウントがあります。
一方で、SNSをずっと使っていると、疲れたりすることもあります。常に更新し続けなきゃとか、良い自分を見せなきゃと思ったりもしますね。なので、SNSを動かすときと動かさないときの波はあります。

若海:Xは見る専門なの、分かります(笑)
Instagramではどんな投稿をしているんですか?

山口:いくつかのアカウントを使い分けているのですが、カメラマン用のアカウントでは、ふんわり柔らかいポートレートの写真を投稿しています。趣味で撮影している、コスプレやかっこいい感じの女の子の写真を載せるアカウントもあります。
女の子をどう可愛く写せるかを考え研究して撮影することが好きで、その子が知らない本人の魅力をどういう風に引き出せるかなって考えるのはとても楽しいです!被写体の方がリラックスした状態で撮影できるよう、まずはお互いの信頼関係を作るところからはじめています。 撮影のときも趣味の話や好きなこと、ハマっていることなどのお話をうかがうことが多いです。

若海:こんな風に考えて写真を撮ってくれる彼氏が欲しいです(笑)

山口:いや、彼氏が撮る女の子が一番可愛いんですよ!カメラマンはどうしても他人なので、その一歩奥に行けるのは彼氏さんで、カメラマン界隈では「彼氏よりも可愛く彼女を撮れる人はいない」って言われています。
私自身も、よくみんなから好評いただくのは、旦那さんから撮ってもらった写真ですね。旦那さんにも写真を撮ってほしくてフィルム沼に落としたんですけど、ハマってこだわりが強くなりすぎて、逆にプライベートではなかなか写真を撮らなくなってしまいました(笑)

小林:旦那さんは、スマホでサクッと撮ることはされないんですか?

山口:だめらしいんですよ。一眼を使えるようになったから、一眼で撮りたいそうです。
いい写真を撮っちゃうと、普通のカメラで撮れなくなるみたいな…(笑)

若海:分かります。私も最近一眼を始めたので、どこにでも持って行きたくなっちゃいます。一眼が重いときはデジカメを持って行くんですけど、スマホとは違うカメラのエモさや魅力にハマっています!
カメラならではの写りも魅力ですが、構図や光を意識しながら、カメラで一瞬を切り取る行為そのものが特別です。その時間が思い出をより楽しく、思い出深いものにしてくれるように感じます。
インタビューにご協力いただいた小林さん、山口さん、若海さん、ありがとうございました!
今回は、Z世代のみなさんが、実際にどんな写真を投稿するのか、SNSのメリットやデメリットなどの「ホンネ」をうかがいました。単に写真を共有するだけでなく、複数アカウントを運用しビジネスとして活用したり趣味のために使ったり、親しい友人への情報共有として利用するなど使い方はさまざまです。Z世代=SNSというイメージがあるかもしれませんが、意外にも疲れを感じたり、良く見せなきゃと思ってしまったりすることもあると知りました。
スマートフォンやSNSが発展し手軽に写真を撮って共有するようになったいま、カメラの人気が再熱しているのは、手間をかけることへ魅力を感じる人が増えているからかもしれません。スマホの手軽さとカメラの手間をかけるこだわり、どちらも上手に使っていけたら良いなと思います。
今回で「U-30界隈 写真のホンネ 【写真活用・写真とSNS編】」は完結です。
次回もお楽しみに!
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