KIZUNA 2026 / 03 / 25
KIZUNA NEWS

福岡大学の学生がキタムラの課題をデータ分析。その新鮮な視点に驚きも

複数の課題に学生が挑戦

福岡大学とキタムラによる産学連携プロジェクトの一環として、学生による研究発表会が開催されました。今回の取り組みでは、キタムラが抱える複数の課題をテーマに、学生がグループごとにデータ分析を行い、課題解決につながる具体的な施策提案まで発表しました。学生ならではの新鮮な視点と高い分析力が光る内容となった今回の福岡大学との産学連携を、キタムラ 経営企画室の栗橋 勇太さんにお話をうかがいました。

PROFILE

栗橋 勇太さん(人物画像)

栗橋 勇太 さん

YUTA KURIHASHI

経営企画室 データアナリストグループ マネージャー 兼 IT本部 業務IT部 BI/CDPグループ マネージャー

学生の視点からキタムラの課題を分析

――今回、福岡大学との産学連携を実施した背景を教えてください

栗橋
今回のプロジェクトは、キタムラの社員とは異なる視点から自社のビジネスを見つめ直したいと考えて実施しました。働いていると、これまでの経験や知識をもとにデータを分析するため、どうしても一定の先入観を持ってしまうことがあります。 一方で、キタムラのデータに初めて触れる学生のみなさんは、そうした前提を持たないフレッシュな視点で分析してくれます。その視点は私自身だけでなく、社内にとっても良い刺激になると考えました。

――複数のテーマを設定されましたが、どのような考えでテーマを設定しましたか?

栗橋
今回の研究では、優良顧客の可視化や2回目購入(F2)への転換、納期表示と購買行動の関係、ECとスタジオマリオのマルチ利用など、いくつかのテーマを設定しました。
その中でも大きな軸として考えていたのが“優良顧客”です。時代の変化とともに、キタムラもお客さまも変わり続けていると感じています。
現在キタムラでは、プリントや中古カメラ、スタジオマリオなど幅広いサービスを展開しており、ネットショップで扱う商品も時代のトレンドとともに増えています。お客さまとの接点も以前より多様になってきました。そうした中で、改めて“キタムラにとっての優良顧客とはどのようなお客さまなのか”を見直すことが、これからのサービスづくりにつながるのではないかと考え、このテーマを設定しました。

――学生の発表を聞いて、どのように感じましたか?

栗橋
発表前は学生のみなさんもかなり緊張している様子で、会場には独特の緊張感がありました。私自身も学生時代の発表を思い出して緊張しましたね(笑)。ただ、いざ発表が始まるとみなさんとても堂々としていて、データ分析のスキルの高さだけでなく、分析結果を筋道立てて説明する力にも感心しました。キタムラのビジネスやサービスの特徴を理解したうえで分析している発表も多く、学生のみなさんの姿勢から私自身も学ぶことが多い時間でした。

福岡大学発表

福岡大学発表

――印象に残った発表や提案はありましたか?

栗橋
どの発表も印象深かったのですが、特に印象に残ったのは、キタムラの複数のサービスを利用されているお客さまの実態を分析し、その利用をどのように広げていくかという提案です。
具体的には、ECサイトを利用されたお客さまがスタジオマリオを利用しているかという視点で分析が行われていました。キタムラのサービスや顧客の特徴をしっかり理解したうえでデータ分析を行っており、学生の皆さんがここまで深くビジネスを理解して分析していることにとても感心しました。

福岡大学×キタムラ


福岡大学×キタムラ
※本プロジェクトの成果は、対外発表用に再構成し、2月27日(金)に東京都・虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された日本オムニチャネル協会主催のイベント「オムニチャネルDAY」にてポスタープレゼンを実施しました。
福岡大学の学生たちは、延べ約100名の実務家の方々に対し、直接分析結果を案内しました。

発表会に参加したメンバーの声

今回の発表会について、主催者の栗橋さんに加え、当日参加した社内メンバーの経営戦略室 シニアディレクター 峯 幸一朗さん、 代表取締役 社長執行役員 柳沢 啓さんにも感想をうかがいました。

栗橋:データを分析する際には、取り扱う数値がどのようなプロセスで生まれているのかといった業務理解が重要になります。今回の発表では、学生の皆さんがそうした点をしっかり意識して分析を行っており、非常に筋の良い発表が多かったと感じました。
今後、さらに多くの企業やデータに触れていく中で、学生一人ひとりがどのように成長していくのか、とても楽しみにしています。

峯:今回の発表では、学生ならではの自由な発想とデータ分析のアプローチがとても印象的でした。当社が保有するデータを用いて顧客行動やチャネル利用の特徴を丁寧に分析しており、私たち自身が気づいていなかった視点も多く示されていました。
特に、仮説を立ててデータで検証し、そこから顧客行動を想像して具体的な施策提案につなげていくプロセスは非常に興味深く、今後のビジネスにも多くの示唆がある内容だったと感じています。
また今回の提案を通して、EC・店舗・スタジオマリオといった複数のサービスを組み合わせることで顧客との関係性をより長く深く築くことができるという、当社の“チャネル横断の価値”を改めて認識することができました。こうした視点は、当社が進めているOMO戦略や顧客理解の深化にもつながるものだと思います。
産学連携は、企業の実務と大学の研究・分析を結びつけ、新しい視点や発想を生み出す非常に意義のある取り組みです。学生のみなさんにとっては実データを用いた実践的な学びとなり、企業にとっても新しい気づきを得る貴重な機会だと感じました。今後もこうした取り組みから新しい価値やアイデアが生まれていくことを期待しています。

柳沢:今回の発表では、限られたデータの中でも鋭い指摘が多く、単なる分析にとどまらず具体的な提案まで行われていたことに正直驚きました。学生のうちからここまで実践的な学びができていることは、企業としてもうれしいですし、社会人になるための生きた学びをされていると感じました。また、特定の時点のデータだけを見るのではなく、人の成長や生活の変化に伴うデータを時系列で捉えている点も印象的でした。キタムラは、お客さまの誕生から人生を振り返るまで長くお付き合いしていく企業です。そうした意味でも、顧客を人生の変化という軸で捉えることの重要性を改めて認識しました。

最後に

今回の産学連携は、学生にとって実社会のデータを扱う貴重な学びの機会となっただけでなく、キタムラにとっても新たな視点や気づきを得る機会となりました。企業と学生が互いに学び合うこうした取り組みが、今後のサービスや顧客体験のさらなる向上につながっていくことが期待されます。

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