KIZUNA 2025 / 12 / 24
KIZUNA NEWS

空前のZINEブーム到来!しまうま出版が開催する「ZINEコンテスト」の舞台裏

今、空前の「ZINE(ジン)」ブームが到来しているのをご存知ですか?ZINEとは、個人の”好き”を詰め込んだ手作り小冊子のこと。SNSでの発信が当たり前になった今だからこそ、手触りのある「冊子」で自分を表現する人が急増しています。この潮流を受け、1冊から低価格で冊子を作れるクリエイター向け印刷サービス「しまうま出版」では、 “好き”をカタチにする人を応援する「ZINEコンテスト」を開催します。なぜ今、ZINEに注目するのか。その背景と企画に込めた想いについて、しまうまプリント 執行役員 八坂 勝也さんとマーケティング統括室 小岩井 麻美さんにお話をうかがいました。

注文数は2年で3倍に!「アナログ回帰」の熱量を支えるしまうま出版

改めて「しまうま出版」というブランドを立ち上げた背景を教えてください

八坂

私たちしまうまプリントは長きにわたって、インターネット写真プリントやフォトブック印刷などを通じて、お客さまの「思い出をカタチにする」お手伝いをしてきました。しかし数年前から、従来の「思い出の記録」という枠に収まらない、新しい熱量を持った利用シーンが顕著に見られるようになったのです。
驚いたのは、一部のクリエイターのお客さまが、ご自身の「作品」を世に出すために私たちのサービスを非常にクリエイティブに活用されていたこと。例えば、右開きの本を作るために、あえてフォトブックを上下逆さまにして編集し、製本するという工夫をされている方がいらっしゃいました。
こうした「既存の枠組みを飛び越えてでも、自分の作品を高品質に仕上げたい」という真摯な需要を目の当たりにし、クリエイターがもっと自由に、もっと直感的に、妥協のない品質で作品を作れるプラットフォームが必要だと確信しました。そうして誕生したのが、クリエイター専用の冊子印刷サービス「しまうま出版」です。

しまうま出版ZINEコンテスト 八坂勝也

なぜ、今これほどまでに「ZINE」というアナログな表現が注目されているのでしょうか

八坂

背景には過度なデジタルシフトに対する「アナログ回帰」という大きな社会潮流があると考えています。SNSは便利ですが、情報は瞬時に消費され、流れていってしまいます。一方で、「ZINEフェス」や「文学フリマ」に足を運ぶと、そこには作り手と受け手が1冊の本を介して深く繋がる、圧倒的な熱狂があります。

デジタル全盛の今だからこそ、自分の手でページをめくり紙の質感を感じる「物理的な体験」に、人々はかつてない価値を見出しているのではないでしょうか。実際に、私たちのデータでもZINE関連の注文件数は2年前と比較して約3倍という驚異的な伸びを記録しています。

手作り小冊子「ZINE」ブーム 大型即売会活況、書店や自治体もイベント(出典:2025年12月10日 日本経済新聞)

数あるサービスの中で、しまうま出版がクリエイターに支持される理由は何でしょうか

八坂

大きく二つの理由があると考えています。一つは、1冊270円からという「圧倒的なハードルの低さ」です。従来の印刷業界では大量発注が常識でしたが、私たちは「まずは1冊だけ形にしてみたい」という個人の最初の一歩を大切にしています。

もう一つは、スマホから直感的に入稿できる「優れた操作性(UI/UX)」です。専用のソフトを持たない方でも、直感的に本をデザインできる。この手軽さが、若年層や初めてZINEを作る方々の背中を押しています。また、2025年10月には「イラスト集・写真集・漫画」に加え、「小説・絵本」の印刷やPDF入稿にも対応しました。あらゆるジャンルの表現者が集まるプラットフォームとして、私たちは今も進化し続けています。

「あの蔦屋書店に自分の作品が並ぶ」という夢を、すべてのクリエイターへ

今回の「ZINEコンテスト」を企画された意図を教えてください

小岩井

数々のイベントを巡り、多くのZINEクリエイターたちと接する中で、「自己表現の喜び」で幸福感に満ちた姿に深く感銘を受けました。また、ZINEブームは一過性のものではなく「誰もが表現者になれる時代」への大きなうねりだと肌で感じました。
「『あなたも表現者になれる』『1冊から本をつくる手段がある』ことを、多くの方に広め、自分らしい表現で人生に彩りを添える、その一歩を応援したい」と考えたのがきっかけです。

本コンテストは、技術の優劣ではなく、その一冊にどれだけの“好き”が詰まっているかという“熱量”を何よりも大切にしたいと考えています。

しまうま出版ZINEコンテスト 小岩井麻美

特典として「蔦屋書店やPHOTO MARCHEでの展示」を用意されたのには驚きました

小岩井

もともとは、同じグループであるカメラのキタムラ社と「PHOTO MARCHE By 北村写真機店」でコラボレーションする店頭展示の相談をしていました。PHOTO MARCHEは「写真を使った楽しみ方」を提案する店舗で、ZINE制作との親和性が非常に高かったからです。

また、「本屋に自分の作品が並ぶのが、夢」というクリエイターも多いことから、PHOTO MARCHEが入居している梅田 蔦屋書店にも企画を提案しました。店長の北田さんに、私たちの「本づくりをする方を応援したい」という想いに深く共感いただき、蔦屋書店での展示とコンテストの特別審査員を務めてくださることになりました。ZINEを愛する人々にとって、あの憧れの「蔦屋書店」に自分の作品が並ぶということは、クリエイティブにおける最大級の夢の一つではないでしょうか。コンテストの入賞作品は、2026年2月20日(金)から3月22日(日)の期間、梅田 蔦屋書店とPHOTO MARCHEで展示・一部販売する予定です。1冊から作れる手軽さを入り口に、「作者と読者が書店で出会う」最高の舞台を用意していますので、ぜひ挑戦していただきたいです。

あなたの“好き”が新しい文化を創る

デジタルでは流れていってしまうあなたの“好き”という気持ちを、この冬、一冊の形にしてみませんか?しまうま出版は、あなたの創造性を全力でバックアップします。
なお、今回のコンテストはグループ従業者のみなさんの応募も大歓迎です! 自社のサービスを体験し、誰よりも熱い一冊を作ってみてください。みなさんの“好き”が詰まった作品にお会いできることを、心より楽しみにしています。

しまうま出版ZINEコンテスト

応募期間:2025年12月24日(水)~2026年1月30日(金)
結果発表:2026年2月19日(木) ※しまうま出版特設ページにて掲載
応募方法:ZINEコンテスト特設ページよりご応募ください。
部門:①偏愛部門 ②フリー部門 ③しまうまマルシェ部門

ZINEコンテスト詳細・ご応募

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