好調のジモティースポット第1号店の「松山久万ノ台店」を突撃取材
地域とともに育つ、新しいリユースのかたち
カメラのキタムラは株式会社ジモティー(以下、ジモティー)と2025年9月に業務提携を行いました。ジモティーが持つ地域密着型プラットフォームと、カメラのキタムラが長年培ってきた地域との信頼関係や実績という両社の強みを融合させ、誰もが安心して利用できるリユース拠点づくりを目指します。
そのジモティーが愛媛県松山市とリユースに関する協定を締結し、ごみ減量に向けたリユース啓発を実施し、四国初となる官民連携型リユース拠点「ジモティースポット 松山久万ノ台店」を、2025年11月28日にオープンしました。この店舗の運営は、カメラのキタムラが担っています。
今回は、出店第1号となる「ジモティースポット 松山久万ノ台店」を取材しました。



ジモティーとの新たな取り組みを、現場ではどのように受け止め、どのような期待や手応えを感じているのか。第1号店となる松山久万ノ台店の立ち上げに関わってきたブロック長の高見さんと、日々店舗運営を担い、来店されるお客さまと直接向き合っている店長の金子さんにお話をうかがいました。
ジモティー×カメラのキタムラの挑戦
ーージモティーとの業務提携と松山出店の狙いを教えてください
高見
ジモティーは、地域内で不要品の譲渡や売買、サービスの募集などを行える地域情報プラットフォームを運営する企業です。
近年、不要品の再活用や地域内循環への関心が高まる中、カメラのキタムラとしても、写真・カメラを軸にしながらリユースを含めた新たな価値提供のあり方を模索してきました。
ジモティーが掲げる「地域に根差したリユース拠点」という構想は、私たちが目指す地域密着・循環型サービスと方向性が一致し、この度の業務提携に至りました。
第1号店として松山エリアを選んだ背景には、カメラのキタムラが四国発祥の企業であり、創業の地で新たな挑戦をスタートできる意義があること、松山市が四国最大の人口規模を持ち、環境関連の取り組みに力を入れていること、また松山エリアにはカメラのキタムラの店舗が複数存在し、写真・プリント・カメラ・リユースなど多様なサービスを展開していることがあります。ジモティースポットを起点に、エリア内での相互送客やサービス連携が期待できる点も大きな理由の一つです。さらに、ジモティースポットに必要な売場面積はカメラのキタムラ店舗との相性が良く、無理のない形で導入できる点も今回の出店につながりました。
ーーオープン後の運営を通して、どのような手応えを感じていますか
高見
引き取り数や来店状況が想定以上のペースで推移しており、順調な立ち上がりとなりました。購入単価が想定よりやや低い傾向も見られましたが、徐々に改善してきており、今後は当初の想定に近づいていくと見ています。引き取りと購入のお客さまの層が比較的近い点がこのお店の特徴で、引き取りをきっかけに店内を回遊し、そのまま購入につながるケースも多く見られます。
レジ件数や引き取り数ともに好調なので、早い段階で安定した成果が見込める手応えを感じています。すでに常連のお客さまもつき始めており、「来るたびに商品が変わるので楽しい」といった声が聞かれるなど、地域に根づいた店舗として着実に歩みを進めています。
ーーオープン後、お客さまからはどのような反応がありましたか
金子
四国初上陸ということもあり、オープン当初は「どんなお店なのか見てみたい」「引き取りから販売までの流れを知りたい」といった関心から来店されるお客さまが多く見られました。現在では、繰り返し利用してくださる常連の方も徐々に増え、地域のインフラの一つとして定着し始めていると手応えを感じています。利用目的としては、断捨離や大掃除などをきっかけに不要品を持ち込まれるケースが多く、販売面ではジモティーのアプリで商品を見つけて来店される方に加え、毎日数百点入荷する商品を目当てに日常的に立ち寄るお客さまもいらっしゃいます。
お客さまからは「処分に困っていたものを引き取ってもらえて助かった」「欲しかったものを安く購入できた」といった声を多くいただき、また、想像以上に環境意識の高い方が多いことも実感しています。
松山市では粗大ごみを無料で出すことができるため、これまでは不要品をそのまま廃棄するケースが一般的でしたが、市としてはごみ削減を重要な課題としています。不要品を店舗に持ち込み、次に必要とする人へつなぐジモティースポットの仕組みは、「捨てない」という選択を日常の中に取り入れやすくしています。店内には、持ち込みいただいた品が状態や用途に応じて並び、誰かの暮らしの中で再び活用されます。こうしたモノの循環が生まれることで、地域全体で資源を大切に使う意識が広がり、無理のないリユース文化の定着につながっていると思います。
また、市の地域冊子や新聞などのメディアで取り上げられたこともあり、広告費用をかけることなく認知が広がっている点も大きな特徴だと思います。その結果、平日であっても駐車場が満車になる日があるなど、地域からの関心と支持の高さがうかがえます。引き取りを目的に来店したお客さまがそのまま店内を回遊し、思いがけず商品を購入するケースも多く、モノの循環を通じて地域の暮らしに寄り添うリユース拠点として、確かな存在感を示しています。
ーー最後に今後の展望をお聞かせください
高見
まず、店舗オペレーションをしっかりと固めることを最優先に考えています。その上で、ジモティースポットの仕組みの中で、カメラのキタムラが既存で取り扱っている商品を販売できる体制づくりを進めていきたいと考えています。
ジモティースポットの事業はまだ始まったばかりですが、もっと大きなポテンシャルがあると感じています。カメラのキタムラとジモティーが協力し合うことで、より価値のある、より良い店舗づくりにつなげていけたらと思っています。お互いの良いところを活かしていくうえで、カメラのキタムラならではのジモティースポット店舗を多店舗化していきたいと考えています。
将来的には、ジャンクカメラなどを含め、カメラのキタムラならではの商品をジモティースポットで取り扱うといった新たなサービス展開も視野に入れています。まずは、松山久万ノ台店で確かな実績を積み重ね、早期に2店舗目の出店を実現することで、地域の方に喜んでいただけるリユース拠点をさらに増やしていきたいと考えています。
ーー今後の展開もとても楽しみにしてます。ありがとうございました!

前方:店長 金子さん
レジ下には、持ち帰り用紙袋やエアクッションを用意
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