カメラのキタムラ初!11月1日スタートの「オーバーホール」キャンペーンが出足好調
リユース事業の強化を図るカメラのキタムラでは、2025年11月1日(土)から「オーバーホール」のキャンペーンを展開。キャンペーン期間中に通常の1年分の受注数を超えそうな勢いで、好調な滑り出しを見せています。
対象となるカメラは、ニコンの機械式フィルムカメラのうち、カメラの歴史を塗り替えたといわれる一眼レフ機の「F」、その後継機種である「F2」およびマニュアルフォーカスの単焦点レンズです。
オーバーホールを担当するのは、キタムラ・ホールディングス グループの修理専門会社ユー・シー・エス(以降、U.C.Sとする)。KIZUNA編集部は同社社長の中島 一憲さん(写真左)と修理・プロメンテ部 部長の佐藤 崇さんに取材。キャンペーンの目的や特色についてご紹介します。
ニコン機械式カメラとMFレンズを対象としたキャンペーン
JR新習志野駅の高架下にU.C.Sのファクトリーはあります。そこで働くリペア職人およそ30名のうち、今回のオーバーホールキャンペーン対象モデルであるニコンF、F2の修理を担当するのは4名。この4名は今年4月にキタムラ・ホールディングス グループ入りしたニコン機械カメラ専門の修理工房「キィートス」のレジェンドたちから薫陶を受けた腕利きの技術者たちです。
今回のキャンペーンでは、東京・西大井を拠点とするフォト工房キィートスのメンバーと、U.C.Sの技術者4名が腕を振るっています。つまり、キィートス・クオリティのオーバーホールということになります。
「4名は元々フィルムカメラの修理に秀でた技術者たちです。ポテンシャルの高いメンバーとはいえ、キィートスのレジェンドともいえる職人たちから難易度の高い技術を見事に習得していく姿は感動的でした」と中島さん。
キィートスの事業がU.C.Sに移管される目的として、技術の継承が挙げられていました。その成果が早くも出ていることは、キィートス、U.C.S双方に大きな意義があったといえます。
なぜ修理ではなく、オーバーホールなのか?
オーバーホール(=Overhaul)というのは、本体をすべて分解、洗浄、点検、再組み立てを行う作業。修理(リペア)のように「壊れたから直す」ことではありません。定期的にオーバーホールすることによって、機械のポテンシャルを維持し、その寿命を延ばすことができます。自動車やバイク、機械式腕時計を長く使うためにはオーバーホールは必須とされ、ヴィンテージの車や腕時計の価値はオーバーホールによって左右されるとも言われています。
今回、カメラのキタムラが修理やメンテナンスではなく、オーバーホールをキャンペーンの対象としたのはなぜなのでしょうか。佐藤さんが説明してくれました。
「修理工房として名高いキィートスがグループ入りしてくれたこと。そのアピールの機会として捉えていることが理由のひとつ。そして、大切なカメラやレンズをベストコンディションのまま長く愛用してもらうには、定期的にオーバーホールすることが重要です。キャンペーンを通じて、そのことをもっと世間に広めていきたいのです」

キャンペーン特典として、オーバーホール実施のお客さまにオリジナルステッカーが1枚プレゼントされます。5種類のロゴを白と黒の2色セットにしたステッカーは出色の出来栄え。キィートスファンでなくても、この秀逸なグラフィックに惹かれることは間違いありません。
ロゴのモチーフになっているのは、今回のキャンペーン対象モデルでもある名機「ニコンF」。キィートスがニコン専門の技術者集団であることから、歴史的な名機であるニコンFのペンタプリズムカバーをモチーフに、卓越した技術力を5つ星で表現。品質の証になるように、シーリング(封蝋)風のエンブレムになっているのが特徴です。

また、キャンペーン開始と同時にブランドブック『フォト工房キィートスのすべて』が店頭配布されており、どなたでも無料で入手できます。ブランドブックは全20ページで、キィートスの歴史から始まり、創設者である國井 猛さんと長谷川 勝さんのインタビューや、熟練の職人たちからU.C.Sの技術者へのクラフツマンシップの継承について掲載しています。
また、 “ミスター・ニコン”ことニコンOBの後藤 哲朗さん、人気フォトグラファーの小財 美香子さん、そして、女子美術大学短期大学部の吉田 果歩さんと坂本 敦宏さんが誌面に登場、キィートスへの想いを語ってくれています。
なお、カメラのキタムラ全店でオーバーホールキャンペーンの受付が可能。料金はボディ1台23,100 円 〜 27,500 円。レンズは1台11,000 円 〜 26,400 円(フォトミックファインダーは別途お見積り)。
あなたも腕利き職人の手で愛機をオーバーホールしてみませんか?
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