
KIZUNA 〉2025 / 07 / 09
推しフォトスポット
「推しフォトスポット」はキタムラ・ホールディングス グループ従業員が推薦する全国各地の撮影地をご紹介。絶景や季節の風景と撮影ポイントを掲載。撮影計画にぜひお役立てください。
首都高とともに育った記憶を、モノクロに記録
フォトクリエイト 前野 篤志さん

レンズ:AF-S Nikkor 16-35mm F4/G ED VR
私は、窓から首都高が見える環境で育ちました。
幼稚園から中学校までの通学路も首都高の下をくぐる道で、自分にとっての原風景は何だろうと考えると、真っ先に思い浮かぶのが「首都高の橋梁」です。
2023年の秋、社会人になって初めてグループ展に参加することになり、作品のテーマとしてこの原点である首都高を選びました。
中でも、東京都葛飾区・小菅付近の荒川河川敷上空にかかる首都高の中央環状線は、人通りも少なく、撮影に集中できるおすすめスポットです。今回はそこで撮影した写真をご紹介します。
撮影時は、適正露出より約1.5段明るく設定し、現像で明るさやトーンを調整。
背景を意図的に白く飛ばしつつ、橋梁のディテールをしっかり残すことで、狙い通りの画づくりができました。
現像には、CAPTURE ONEを使用しています。
ドラマチックな雰囲気を出すためにモノクロで仕上げていますが、このソフトは色ごとの調整がしやすく、モノクロ処理にも非常に向いています。
グループ展では、東京各所で撮影した同様の構図を70点まとめ、写真集として発表しました。印象的な一枚に仕上げるため、橋梁以外の要素が写りこまないよう構図に細心の注意を払い、背景とのコントラストを際立てるために、曇天で光がフラットな日に撮影することにもこだわりました。
その分、撮影日は限られてしまい少し苦労しましたが、それもまた良い経験です。
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