KIZUNA 2025 / 08 / 27
KIZUNA NEWS

カメラのキタムラEC事業の成長を支える物流の最適化とDX

高品質な配送とリソース削減へ

カメラのキタムラとヤマト運輸の連携について、みなさんはご存じでしょうか?

カメラのキタムラとヤマト運輸は、約25年の長い付き合いがあり、2009年からカメラのキタムラのECにかかわる物流業務をヤマト運輸へアウトソースしたことから始まります。2019年には配送までの業務のすべてを完全にアウトソースし、現在ではカメラのキタムラのEC事業の物流をヤマト運輸が全面的に担っています。

インターネット黎明期の1999年頃からスタートしたカメラのキタムラのEC事業は時代の変化と共にニーズが高まり、それに伴って季節ごとの配送量の変動や人手不足といった課題に直面することになりました。また、カメラのキタムラのECで扱う商品は、カメラやレンズといった高価でデリケートな商品を多く含むので、配送の品質も守りつつ課題を解決する必要がありました。それら課題の解決による社内リソースの削減も目指し、物流のプロであるヤマト運輸に商品の受け入れから、在庫管理、梱包、そしてお客さまのもとに届けるまでをすべて任せる形になりました。

打ち合わせを繰り返しお互いに意見を出し合う事で、在庫管理の課題も解決し、宇多津(香川県)にある西日本物流センターでのカメラのキタムラの常駐社員は0人と、リソースの大幅削減が叶い、企画や営業など本来力を入れたかった業務に専念することができるようになりました。

物流センターでは、現在も繁忙期には1日に3,000個もの商品が出荷されますが、ヤマト運輸の豊富なリソースとノウハウのおかげで、迅速かつ正確な配送が実現できています。

「どこまで行っても完成形はない」EC事業部の多岐に渡る取り組み

コロナ禍を経て、ECの需要が高まっていくのに比例して、カメラのキタムラのEC売上も右肩上がりに増加しています。ECサイトの運用や企画をはじめ、物流センターの管理、DX化の推進もおこなう EC事業部長 兼 コンタクトセンター管掌  伊東 政之さんに、EC事業部の取り組みについてのお話をうかがいました。

伊東
「ヤマト運輸との連携で物流基盤を強化した私たちは、そのリソースを最大限に活用し、ネットでも店舗でも垣根なく同じ購買体験をしてもらうためにさまざまな取り組みを行っています。2015年からは、中古販売も本格的にスタートさせ、今では全体売上の6割をECが占めるほどに成長しました。
EC事業部の取り組みは多岐に渡りますが、特に力を入れているのがお客さまに安心・安全な売り場 で商品を提供することです。カメラ機材は、高額商品ということもあり転売の対象になりやすいため、不正注文への対策は欠かせません。サイトでの注文時の対策はもちろんですが、商品配送時の不正利用を防ぐため、ヤマト運輸のようなパートナー会社と協力しながら、AIを使った不正利用防止策など、最新のシステムを用いた施策も積極的に導入しています」

「また、2025年7月からは中古商品の在庫管理にRFIDタグという電子タグを導入した事で、生産性を大きく改善し2名で4時間以上かかっていた中古在庫の棚卸を1名で10分程度まで大幅な生産性改善を実現しました。

キタムラの強みであるお店を活かしたサービスであり続けるため、昨年からは越境事業も立ち上げ、インバウンドのお客さまが日本のお店に立ち寄られたあと、帰国後もECサイトで商品を見られるようにする取り組みも進めています。

『どこまで行っても完成形はない』というのが私たちの共通認識です。ECに重要なのは変化に対応していくこと。今後もAIの進化や、新しいITサービスなど、時代の変化に合わせて、お店と連動してお客さまにより良い購買体験をしていただけるための取り組みを続けていきます」

伊東さん、ありがとうございました。縁の下の力持ちとして、カメラのキタムラの事業を支えるEC事業部の多岐にわたる活躍について知ることができました。
カメラのキタムラとヤマト運輸の取り組みについては、ヤマト運輸の公式サイトでも事例を紹介していただいています。

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