KIZUNA 2025 / 09 / 17
KIZUNA NEWS

カメラのキタムラ松本/並柳店で開催された、トレイルランナー撮影教室に密着取材!

「写真を育む場」から生まれる学びと交流

2025年7月11日(金)、新コンセプト全国第1号店として「カメラのキタムラ松本/並柳店」がリニューアルオープンしました。テーマは「写真を育む」。従来の販売・プリント中心の店舗から一歩進み、“撮る・学ぶ・楽しむ”を体感できる体験型フォトショップとして、ギャラリーや撮影体験コーナー、プライベートラボを設け、交流や学びを重視した空間づくりを行っています。

その取り組みの一環として、9月7日(日)に国内外の注目を集める「白馬国際クラシック2025」に合わせ、特別写真教室を開催。講師にプロカメラマン榮留皓太さんを迎え、座学と大会現地での撮影実習を実施しました。撮影した作品は各自1点ずつ、並柳店のギャラリースペースに展示されています。

店舗だからこそできるリアルな学び

参加者は8名。カメラのキタムラ並柳店や上田店のお客さまをはじめ、東京や埼玉からもご参加いただきました。
1日目の座学では、事前に提出いただいた作例や使用機材をもとに、講師の榮留さんが一人ひとりを紹介。写真への価値観を共有したうえで、トレイルランの作例を見ながら撮影のポイントを解説しました。翌日の実習に向けて「撮ってみたいシーン」をヒアリングし、具体的なアドバイスや注意点も伝えられました。
また、店内の体験コーナーを活用し、最新機材に触れながら撮影方法を学習。榮留さんに設定を直接教わったり、参加者同士で教え合ったりと和やかな雰囲気が広がりました。並柳店のスタッフに高価な望遠レンズを用意していただき「思ったより軽い」「使ってみたかった」と驚く声も上がり、機材に触れる喜びが座学を実践力へとつなげました。

榮留さん

村上さん発表

2日目は白馬岩岳の山頂へロープウエイで上がり、選手が駆け上がる山道やフィニッシュ地点で撮影実習を実施。専用ビブスを着用し、通常は立ち入れないエリアから間近でランナーを撮れる貴重な体験に、参加者は真剣な表情でシャッターを切っていました。選手に声援を送りながら撮影する姿も見られ、会場は迫力と一体感に包まれました。
さらに榮留さんから経験やレベルに応じたアドバイスを受けられたほか、実際にプロカメラマンが撮影する場に居合わせ、並んで撮影できたことは特別な経験となりました。撮影の合間には写真を見せ合い、終了後にはSNSを交換するなど交流も自然に広がり、「次は品評会をしたい」との声も上がりました。
こうして座学と実習を組み合わせた2日間は、学びと体験、そして仲間とのつながりを得られる濃い時間となりました。

白馬トレイルランナー撮影

白馬トレイルランナー撮影

白馬トレイルランナー撮影

参加された方の感想

村上さん_インタビュー

【村上さん】

以前から撮影したいと思っていたトレイルランの大会に参加することができるので、ワクワクしながら当日を迎えました。講師や参加メンバー、運営スタッフの皆さんが気さくで、和やかな雰囲気の中で過ごすことができました。
事前の座学で撮影イメージを持てたことで本番もスムーズに実践でき、選手の笑顔や白馬岩岳山頂の絶景を背景にした写真など、貴重な瞬間を切り取ることができました。応援と撮影を同時に楽しめ、大満足の二日間でした。

土屋さん_インタビュー

【土屋さん】

マラソンの撮影は経験したことがあったのですが、トレイルランの撮影はなかなかチャンスがありません。ひとりで山を登ることも難しいですし、こんな機会があって良かったです。
ロケーションも素晴らしく、講師の榮留さんも親しみやすいお人柄と丁寧な説明で、個別に色々とおうかがいできて、とても良かったです。次回もまた、参加させていただきたいです。

半年間の準備が高い満足度につながった

参加者のみなさんに満足いただいた写真教室。最後に講師を務めた榮留 皓太さんに2日間の講習を終えた感想と、この写真教室を約半年かけて企画し大成功をおさめた事務局・企画開発者の佐藤 亮さん、企画担当者の野田 真愉美さんに企画・立案の背景や今後の展望をうかがいました。

PROFILE

榮留 皓太さん(人物画像)

榮留 皓太 さん

EIDOME KOTA

「Stay Blue, Stay Pure.」 をテーマに撮影をしているフリーランスフォトグラファー/写真家。

榮留講師
今回の参加者はマラソンランナーや写真愛好家の方が多く、撮りたいイメージや日頃の悩みが明確でした。そのため資料を一方的に説明するのではなく、個別に対話する時間を多く設け、疑問や不安にリアルタイムで答える形式を取りました。使用機材や撮影スタイルはさまざまでしたが、それぞれの課題に合わせたアドバイスを行い、プロカメラマンならではのあるある話にも大きな反応がありました。

講座を通じてお伝えしたのは「写真に正解はなく、心のままに撮ることが大切」ということです。誰かの素晴らしい写真を見て自信を失いがちですが、「素敵!」「好き!」と感じる心を大切に、自分らしい表現へ挑戦してほしいと伝えました。

実習ではランナーのスピードや天候に戸惑いながらもすぐに改善し、声援を送りながら撮影する姿が印象的でした。白馬の景色を背景に新たな構図へ挑戦するなど、みなさんの熱意に私自身も嬉しくなりました。大会後もカメラを手に仲間や風景を撮影し、自然な交流が広がったのも微笑ましかったです。
撮影した写真は並柳店で展示予定です。撮影からプリント、展示までを通して写真を楽しむ喜びを体験し、今後もカメラのキタムラを気軽に活用いただければ嬉しいです。

PROFILE

佐藤 亮さん(人物画像)

佐藤 亮 さん

SATO RYO

事務局・企画開発者

佐藤
もともとグループ内にはそれぞれ写真教室があり、共通する課題意識を抱えていました。
「一緒に取り組めば解決の糸口が見つかるのでは」そんな思いから、まずはアイデアを持ち寄る場が設けられたのが始まりです。

当初の目的はコンテンツ拡充でしたが、議論を重ねるうちに「店舗を巻き込み、集客力を高めよう」という新たな目標が生まれ、リニューアルを控えていたカメラのキタムラ松本/並柳店が実践の舞台となりました。ちょうど同時期に「白馬国際クラシック」が開催されることになり、店舗での座学と実際のイベント撮影を組み合わせた新しい写真教室が誕生しました。

企画の軸としたのは、単なる写真教室を超えた「体験の場」づくりです。臨場感あふれる環境で多くの写真を撮れるよう複数の撮影ポイントを事前に選定し、座学では「教える・教わる」を越えて参加者同士がつながれる交流の時間を取り入れました。

大会の撮影については「楽しんでいただけるだろう」とは思っていましたが、実際には想像を上回る反応がありました。白馬というアウトドアの聖地で、競技者を間近に撮影できる体験は大きな魅力となり、多くの方から高い満足の声をいただきました。事前に見つけておいた撮影ポイントも「素晴らしい場所だった」と評価いただき、準備の成果を実感できました。さらに想定外だったのは、参加者同士の距離が想像以上に縮まり、自然に打ち解けて仲良くなっていたことです。交流の時間を多く設けたことが、その大きな要因だったと考えています。

現地では「次回も参加したい」「とても楽しかった」との声が多く寄せられ、この“座学+イベント撮影”のスタイルに確かな手応えを感じました。改善点はまだありますが、今後はさらに内容を磨き、他店舗にも展開し、店舗に人が集まり学びと交流が育つコミュニティづくりを目指していきます。

PROFILE

野田 真愉美さん(人物画像)

野田 真愉美 さん

NODA MAYUMI

企画担当者

野田
2日目の大会撮影に専念できるような座学になるように検討したり、新コンセプト店の「カメラを体験できる」という特徴を活かし、望遠レンズや最新機種などの機材に触れられる場も盛り込みながら企画しました。
また、ギャラリースペースも活用し、開催前には過去の大会の写真を展示してイベントを告知し、開催後には参加者と講師による写真展を実施予定です。被写体の捉え方や撮り方を学んでいただき、“大会のスポーツカメラマン”として特別な視点から撮影を楽しんでいただき、撮影した写真を多くの人に見ていただく発表の場を体験いただきたいと考えました。
今後も、グループで新たな付加価値を生む撮影会を企画し、イベントをきっかけとしてお客さまが店舗と継続的につながるコミュニティづくりを目指していきたいと考えています。

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