KIZUNA 2025 / 06 / 25
U-30界隈 写真のホンネ

episode.01-2

【フィルムカメラ編 後半号】カメラ選びは「ときめき」が大切

「Z世代のSNS利用」「若者の平成ブーム」といった情報で溢れていますが、実際の20代はSNS離れが加速していたり、平成ブームは一部で賑わっていたりと、一般認識とは異なるかもしれません。
「20代のホンネ」を知り、理解を深めることを目的として企画されました。

フィルムカメラが「好き」でこだわりを持っている3人にお集まりいただきました。こだわりのポイントについてうかがった前半号に続いて、今回は、「フィルムカメラ」でどのような写真を撮影するか、購入する際の選び方についてうかがいます。

PROFILE

久保 望さん(人物画像)

久保 望 さん

NOZOMI KUBO

フォトクリエイト 人事部

会社のカメラが好きな人たちと写真を撮りに行ったことをきっかけに、フィルムカメラにハマる。人の写真を撮ることが好き。

瀧本 颯さん(人物画像)

瀧本 颯 さん

SO TAKIMOTO

キタムラ 企画本部 リユース部

2024年に新卒入社し、入社前はカメラに興味が無かったものの、会社の先輩方の影響で楽しさに気づく。日頃カメラを持ち歩いている。

松森 由恭さん(人物画像)

松森 由恭 さん

YUSUKE MATSUMORI

カメラのキタムラ 新宿 北村写真機店

中学生の頃、父にもらったフィルムカメラがきっかけでカメラにハマる。大学では写真サークルに所属し、自分の手で現像していた。

フィルムカメラでは、どのような写真を撮りますか

久保:外に出かけた時や友人と遊ぶときに、カメラを持って行くことが多いです。景色やランチの写真も撮りますが、楽しそうな人達を撮ることが一番好きだなと感じます。
去年の夏に写真を現像したら、飲み会の写真しかありませんでした(笑)楽しそうな人達の写真は、見ているだけで笑顔になってしまいます。

瀧本:僕も飲み会や人の写真はめちゃくちゃ多いです。特にインスタントカメラは、壊れても良いじゃないけど、慎重に繊細に扱わなければならないっていう感じではないので、色々なところへ気軽に持って行きやすいですね。

松森:僕も外出するときはフィルムカメラを持って行くことが多いです。中でもコンタックスT3 は、7,8年くらい毎日バッグに入れています。サイズが小さく軽いので、ハンドバッグに入れていても苦になりません。毎日最低1枚は写真を撮っています!
割と何でも撮りますが、スナップ写真を撮る事が多いです。人ではなく、景色を撮る方が好きなタイプです。写ルンですのようなインスタントカメラも、よく持ち歩いています。多少雑に扱っても大丈夫という手軽さは、安価なインスタントカメラの魅力だと感じます。

フィルムカメラを選ぶポイントなど、購入を考えている方へアドバイスをお願いします

松森:僕は、シャッターボタンを押す感覚で決めることがあります。このツァイスイコン Super Nettel Iは、結構シャッターボタンが固くて、ボタンを押そうとするとブレたり、写真を撮りたい瞬間があるのにシャッターを押すのが遅くて撮り逃したりします。シャッターバーを下ろす必要もあるので、時間もかかります。
割と何でも撮りますが、スナップ写真を撮る事が多いです。人ではなく、景色を撮る方が好きなタイプです。写ルンですのようなインスタントカメラも、よく持ち歩いています。多少雑に扱っても大丈夫という手軽さは、安価なインスタントカメラの魅力だと感じます。

久保:テンションが上がるかどうかが大事かなと思います。私の場合は、フィルムカメラのシャッター音がすごく好きです。金属っぽい音や、風を切っているような音、足音のような音など、カメラそれぞれに個性があり、マニュアル系は特にメカニックな音がすることが多くとても惹かれます。
カメラって少し値段が張るものも多いので、店頭で手に取って撮影をシミュレーションして、ビビッとくる感覚を大切にするのが良いんじゃないかなと思います。私も、松森さんが働いている新宿 北村写真機店でカメラを購入したり、相談したりしています。

松森:ありがとうございます!いつでも気軽にお店にいらしてください。
あとは、割と思い切って買っちゃうことも大切かなと思います。やっぱり最後は思い切りに尽きます。先輩から「10万円以下ならとりあえず買ってみたら良い」とアドバイスをもらってからは、10万円以下の気になったカメラは全て購入するようにしています。1~2万円だとかなり安いと感じ、考える間もなく買っちゃいますね。最近だと、ましかくの可愛いデジタルカメラがあり、それはもうビビッと来たのですぐに購入しました。「直感」や「ときめき」が大切だと思います。

久保:えー!10万円以下は即決!さすがですね。初心者は悩んでしまいそうですが、たしかに「直感」「ときめき」が大切というのはわかります。

松森:難しそうとか分からないことがたくさんあるかもしれないですが、まずは買って試してみてください!そして分からないことがあれば、全国のカメラのキタムラを頼ってみてください。新宿 北村写真機店のお客さまからも、「このカメラに合うフィルムは何ですか」「このカメラの使い方を教えてください」などさまざまなご相談をしていただく機会が多いです。
初期投資は少し値が張るかもしれませんが、良いカメラを買えば半世紀は持つし、カメラに不具合が生じても、同じくキタムラ・ホールディングス グループであるカメラ修理専門の「U.C.S」へ依頼できるし、想いを込めてカメラを選び、自分が親になった時にお下がりとして受け継ぐこともできます。まずは店頭でお試しください!

瀧本:初心者の方には特に、「安さ」を重視して購入することがオススメです。中古市場では、お手頃な価格でも十分に良い写真が撮れるカメラも多いですし、少し不備があっても、自分で備品を買い足したりモルトの張り替えをしたりして綺麗になります。
僕はカメラを始めたばかりということもあり、あまり大きな額をかけたくないなと考えています。1万円を超えると高いと感じますね。

瀧本:個人的にお手頃なカメラは、高価なカメラよりも気負いせず思い切りシャッターを切ることができ、「失敗してしまった」という後悔や罪悪感なく使用できる点が好きです。失敗してしまっても経験だと素直に思えます。だからこそ、数千円~購入できるインスタントカメラやフィルムカメラが、特に魅力だと感じているのかもしれません。スメナ8Mは、フィルム式トイカメラですが、デザインも使い心地も良くとても気に入っています!
つい当たり前に考えてしまいがちですが、安くてきちんと撮影できるって最強で素晴らしい技術だと感じます。

松森:ほどよいチープ感が可愛いですよね。ロモグラフィーのカメラは、Instagramで見つけてデザイン性に惹かれて購入しました。普段は黒いカメラが好きで購入することが多いのですが、今回はシルバーの色味がポップで、シルバーだからこそ可愛い!欲しい!とすぐに購入しました。
ロモグラフィーは、キャッチーなデザインが多いので、しっくりくるカメラが絶対にあると思っています。まずは値段を見ずに色々と手に取ってみて、直感を大切にするのが良いと思います。

久保:私も、見た目の可愛さやときめきも大切にしていて、このロモグラフィー ActionSampler Clearは結構可愛くて気に入っています。
ネットの情報が中心ですが、InstagramやTikTokで欲しいカメラを探すことも多いです。昔の面白いレトロなカメラとかは、TikTokのショート動画を見て、欲しいと思ったら中古で探しています。ニコン COOLPIX SQは、面白いと思って買ったけど結構高かった!しかもSDカード対応でないので、データをどう保管しようという問題もあります。ですが、すごくときめいたので買っちゃいました。

瀧本:やっぱり「ときめき」って大切ですね!これからもときめくカメラに出会うと、買ってしまいそうです。

           

インタビューにご協力いただいた久保さん、瀧本さん、松森さん、ありがとうございました!
三者三様のカメラの使い方や価値観で、それがカメラ選びにも繋がっているという事がうかがえました。人を撮ることが好きな方、景色を取ることが好きな方など、同じフィルムカメラでもさまざまな使い方があり、「ときめき」も人それぞれ。ますますフィルムカメラから目が離せません!

今回で「U-30界隈 写真のホンネ 【フィルムカメラ編】」は完結です。
次回もお楽しみに!

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