KIZUNA 2025 / 12 / 10
KIZUNA NEWS

感動が集まる春夏。キタムラフォトコン2025 入賞作品発表

カメラのキタムラでは年に2回「カメラのキタムラ フォトコンテスト」を開催しています。2025年4月1日(火)から8月15日(金)の募集期間で開催した「2025春夏」に寄せられた応募作品の総数は8,922点。その審査を行っていただきました写真家の川合 麻紀先生の総評と共に入賞作品を紹介します。

腕試しの場、発表の場、学びの場となるフォトコンテスト

カメラのキタムラは、40年ほどの間、自社主催のフォトコンテストだけでなく、さまざまなフォトコンテストの応募窓口となり、お客さまと写真を通じたコミュニケーションを広げてきました。
「カメラのキタムラ フォトコンテスト」は、名称は何度か変わりましたが長年継続して開催しているフォトコンテストで、毎回約1万点の募集作品が集まります。時代にあわせてスマホ部門をつくったり、動物・家族・祭り・乗り物など幅広く応募いただけるように工夫しています。また、巨匠と呼ばれる有名写真家や数々の写真賞の受賞経験のある活躍中の写真家が審査に携わっていただき、入選したらその写真家から写真の評価をもらえるのも特徴のひとつです。

今回の「2025春夏」では、春の風景、夏の風景、ナイトフォト、動物、家族・ペット、ポートレート、祭り・イベント、乗り物、自由という6つのテーマで募集しました。こころ動かされた風景、日常のふとした瞬間、かけがえのない思い出など、感動が伝わってくる作品が多く寄せられました。社内報KIZUNAでは、グランプリを含めて3作品を紹介いたしますが、その他の入選作品も気になる方は、ぜひ、カメラのキタムラのフォトコンサイトでご確認ください。

カメラのキタムラ フォトコンテスト2025<春夏>入賞作品の発表

グランプリ

「夏の約束」 大和 文子さん

【審査員からの講評】
小さなプリントでありながら、ひと目で心を奪われる強い印象を残した作品です。
サイズの制約を感じさせないほどのスケール感と透明感があります。一面に広がる青空と、鏡のように穏やかな水面に映り込む雲と虹。まるで天と地の境界が消え去ったような不思議な世界が広がり、見る者を夢の中へと誘います。中央に置かれたベンチが構図のアクセントとなり、空の広がりと対比することで、より一層スケールの大きさを際立たせています。よく見れば、おそらく手前の水部分は舗装されている地面、雨の後なのでしょう。虹も運ですが、そのタイミングで濡れた地面があって、そこに映った景色を見つけて、シャッターを切る。意外と時間がない中でのチャンスだと思います。
「夏の約束」というタイトルの通り、誰もが心の奥に持つ“忘れられない夏の日”を呼び起こすような作品です

特選

「銀河鉄道」 高橋 利行さん

【審査員の講評】
タイトル「銀河鉄道」にふさわしく、見る者を物語の世界へと誘うようなロマンと神秘性に満ちています。 現実の風景を超え、光によって新しい世界を創り出した表現力の高さは見事です。 時間と空間を超えるような壮大なスケール感と静かな感動を併せ持つ作品です。一目見たときに心惹かれました。 闇の中に浮かび上がる車体、赤い尾灯が印象的に輝き、画面手前に伸びるレールも赤く光る様子は、それだけでも美しいですが、 さらに蛍の乱舞の光が画面を彩っています。 蛍の光のラインは長時間露光、電車はピッタリ止めるという相反する表現ですが、多重露出で見事に映像化しています。 想像力とテクニック、両方が光る作品です。

「重ねた日常、繋がる命」 泉 崇史さん

【審査員の講評】
親族が一堂に会し、100歳を迎えたおばあさまを囲むこの写真は、まさに「命のつながり」を感じさせる温かな作品です。 全員の顔が必ずしもカメラを向いていないにもかかわらず、お祝いの賑やかさや家族の一体感が見事に伝わってきます。 中央で微笑むおばあさまの穏やかな表情が写真全体の中心となり、長い年月の重みと、これからも続く命の温もりを象徴しています。 和室の温かな空間に食卓の彩りが加わり、特別な演出ではなく、ありのままの「日常の延長」にある祝いの場を丁寧に捉えた、 心に残る一枚です。

「待ちわびた春」 森一 信也さん

カメラのキタムラフォトコンテスト2025春夏

【審査員の講評】
まるで春の舞台のような一枚です。
桜の枝に集うスズメたちが、それぞれに生き生きとした表情を見せ、 その動きの様子は写真全体に心地よいリズムを生み出しています。 カメラ位置にも工夫が見られ、枝全体がほぼ同じ距離になるようなアングルから撮影されており、 一つの枝に並ぶスズメたちのほとんどにピントが合っているため、とても見やすく整った印象を与えています。 春らしい桜色のやわらかな色彩は適切な露出によるもので、全体を包む光が柔らかい空気感を演出しています。 実際の現場ではきっとスズメたちの賑やかな声が響いていたことでしょう。

PROFILE

審査員   写真家 川合 麻紀さん(人物画像)

審査員 写真家 川合 麻紀 さん

企業のカメラマンとして、製品写真、広報関係写真撮影を担当。その後独立。現在は様々な被写体を独特の色彩感覚で切り取る「彩り写真家」として作品制作を行う。

【総評】
今回のフォトコンテストも、多彩なジャンルの作品が寄せられ、写真表現の豊かさを実感する審査となりました。タイトルやコメント、撮影データも拝見しながら、どんな思いで撮影したのかを想像しています。最近は写真を上手に作り上げる方も多くなり、特にペット、人物系のジャンルでは、シチュエーションや時間、服装などもよく考えられていると感心します。
みなさんが上手に撮るようになったことで、逆に、人との違いが出にくくなっている感じも受けます。通常の撮影では、人との違いを考える必要はないのですが、フォトコンテストとなると、違いは大事な要素になります。これからも、被写体と向き合う時間を楽しみながら、心が動いた瞬間を大切にシャッターを切り続けてほしいと思います。その積み重ねこそが、次の感動につながっていくことでしょう。
また、みなさんの写真を見るのを楽しみにしております。


最後に

現在、カメラのキタムラ フォトコンテスト2025<秋冬>の募集を行っています。
こころ動かされた風景、日常のふとした瞬間。かけがえのない思い出や感動を写真にしませんか。お気に入りの写真をたくさんご応募ください。スマホ、フィルムカメラ、一眼レフ、ミラーレス一眼・・何で撮影しても問題ございません。子どもから大人までどなたでもご応募できます。カメラのキタムラ店頭でも簡単にご応募いただけますので、ぜひご参加ください。

■募集期間:2025年10月1日(水)~2026年2月15日(日)
■テーマ:秋・冬に撮った写真
              過去に撮影した写真もご応募ください。お一人様何回でも、何枚でもご応募いただけます。

詳しい応募方法などはコチラからご確認ください。

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