KIZUNA 2025 / 10 / 08
サステナ NEWS

照明をLEDに変えたら笑顔が増えた!ラボ生産 川口ラボの実例を紹介します

最近では小学校の授業でも取り上げられる「Sustainability(サステナビリティ)」。キタムラ・ホールディングス グループで一番サステナについて想いを馳せている(?)サステナ担当Kが、直近のグループのサステナニュースをお伝えします。

今回は、ラボ生産 川口ラボの照明LED切替について、生産技術設備部 担当Nさんにうかがいました

ラボ生産の川口ラボは、ラボネットワークで取り扱っているアルバムなどを中心に、写真プリントに関わる心臓部の役割をしているプロラボですが、今回はラボ生産 生産技術設備部 部長のNさんに川口ラボの照明設備のLED化についてうかがいました。

既存の照明をLED化するのは一般的になりつつあるかと思いますが、2024年秋に切り替えた経緯を教えてください。

はい、家庭でもLED電球への切り替えは一般的になっていますが、川口ラボでも以前から計画はありました。ただ費用面や工場レイアウト変更、機械・照明の増設による配線問題などがあり、なかなか実行できませんでした。

具体的にはどのような問題があったのですか?

経費以外の問題としては、川口ラボは長い歴史を持つ工場のため、これまでのレイアウト変更や機械・照明増設により、照明の統一感のなさや配線処理の複雑化といった課題がありました。
さらに、写真品質管理の色彩評価に関わるゾーンの照明管理も重要な検討課題でした。
使用していた色評価専用蛍光灯のメーカー生産が終了したことで、専用蛍光灯の確保が難しくなり、以前からLED照明への切り替えを検討していました。しかし、これまでのLED照明は品質面、特に自然光に近い光を再現する「色評価専用蛍光灯」と比べると性能面で劣る部分があり、容易には導入できない状況でした。
その後、近年の技術革新によりLED照明の品質が大きく改善されたことが、今回のLED照明切り替えへを後押しする要因となりました。
加えて、10年前のLED照明と比較して現行のLED照明の消費電力が半減しており、経費節減やCO₂ 排出量の削減に貢献できる点も採用の決め手となりました。

LED 照明は用途に応じていろいろ種類があり、10 年前と比較してかなり技術革新があるのですね。ところで、工事期間はどのくらいかかったのですか?

工事期間は、ラボが稼働していない土日に工事対応を進めたため、完了まで3か月かかりました。
工場内には 500 本の蛍光灯がありましたが、ゾーン毎に3種類の照明が必要となっていました。今回の切り替えに際して、互換性のある統一フォームの照明器具を導入しました。これにより、将来レイアウトを変更してもLEDの入れ替えが容易になります。

また、過去のレイアウト変更や照明増設によってスイッチが6箇所 15スイッチと分散していたので、配線工事の改修にあわせて 2 か所 7 スイッチに集約しました。以前はゾーンによって明るさの違いがありましたが、LED照明で統一した明るさになった今の川口ラボの印象をスタッフに聞くと「明るくて気分が良くなる」という回答もあり、職場の雰囲気も良くなった気がします。

<フロア配線改修図面>

<参考画像:変更前>

<参考画像:変更後>

蛍光灯だと明かりにムラがありますが、LED に替えると統一感がありますね。

そうなんです。フロア全体の照明が均一になったことで、製品管理の精度が上がり、働きやすさも改善されました。さらに、今回のLED化では電源を単相100Vから200Vへ切り替え、電力料金の削減も実現しています。その結果投資費用は4 年半で回収できる計画です。また、LED 化により年間 71トンのCO₂排出削減も可能になりました。

なるほど、経費の節減だけでなく、CO₂削減や、スタッフの働きやすさにもつながったのですね。当初イメージしていた単なる照明の切替以上に、大きな効果があったのですね。素晴らしいです。


今回のNさんのインタビューで、写真プリントには照明が大きく影響をあたえるのだなということと、そして照明で働く人々の笑顔のスイッチが入るのだなと感じました。こころに電気代いらずの明るさがともされた気分になりました。

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